疾患登録と横断研究の結果について

2015年11月30日までに登録された疾患登録のデータと、2015年11月30日で登録を終了した横断研究のデータの大略は以下の通りです。より詳細な分析を今後行います。

疾患登録1334例:発症時年齢は中央値2歳(範囲:0 〜74歳)であり、1歳未満が482人(36.1%)であった。男性が688人(51.6%)。24の症候群それぞれに登録があり、症候群別の人数は、その他の焦点てんかんが564人と最も多く(42.3%)、次にWest症候群(点頭てんかん)が180人(13.5%)、海馬硬化症を伴う内側側頭葉てんかんが148人(11.1%)、Dravet症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)74人(5.6%)であった。てんかんの原因疾患は、皮質発達異常による奇形が166人(12.4%)、腫瘍に帰するてんかんが103人(7.7%)、神経皮膚症候群が78人(5.9%)、感染症に帰するてんかんが60人(4.5%)であったが、分類にあてはまらないものや不明が720人(54.0%)と多かった。

横断研究1316例:登録時年齢は中央値18歳(範囲 0 ~ 80歳)、罹病期間は中央値11年(範囲0 〜62年)であった。登録時の主発作型は複雑部分発作が445人(33.8%)であり、スパスムが193人(14.7%)、強直発作が138人(10.5%)、強直間代発作が119人(9.0%)であった。発作の頻度は日単位(発作が日に1回以上)が359人(27.3%)と最も多かった。発作消失は249人(18.9%)であった。薬物治療は1282人(97.4%)が行っており、外科治療は358人(27.2%)が行っていた。

疾患登録は継続しています。